【書評】ひとり税理士という生き方『ひとり税理士の仕事術―雇われない・雇わない働き方 仕事も人生も楽しむ税理士』

ひとり税理士の仕事術―雇われない・雇わない働き方 仕事も人生も楽しむ税理士

井ノ上陽一さんの『ひとり税理士の仕事術―雇われない・雇わない働き方 仕事も人生も楽しむ税理士』を読みました。

人を雇うこと、もしくは人に雇われることが当たり前の税理士の世界で、「ひとり税理士」として成功している著者がそのノウハウやスタンスを余すことなく紹介しています。

著者の井ノ上陽一さんは元総務省統計局の役人です。公務員というと残業がないイメージですが中央省庁は超激務です。時間に追われる公務員生活に辟易して税理士を目指した異色の経歴の持ち主です。

勉強になった点を書き留めておきます。

  • 税理士の仕事
    • 記帳代行に頼らない
    • freeeが普及して、なくなる仕事はしてはいけない
    • 収入源を分散する
  • ブランディング
    • 違いがなければ、選ばれない
    • 本気で取り組めるものでブランディングすることが重要
  • 価格設定
    • 自分を安売りしない
    • 提供できるもの/提供できないものを明確にする
    • できることをメニュー化する
    • 料金表を決めて、理由なく値下げしない
  • 仕事の選び方
    • 合わない仕事は引き受けない
    • 仕事を引き受けるかどうかのチェックリストを用意しておく
  • 仕事を減らす
    • 仕事は増やすより、減らすほうが難易度が高い
    • 仕事を減らさないと、よい仕事を選べない
    • 仕事を減らさないと、新しいことに取り組めない
  • ひとり税理士の仕事術
    • ルールを決める
      早起き/毎日すること(ブログなど将来プラスになること)/午前中アポなし/17時以降タスク禁止 など
    • スケジュールを減らす
      午前中はアポを入れない/予定は1日1つ/受けられる仕事には限界がある
    • 電話ではなくメール
      やり取りはメール中心にする/電話は時間泥棒/電話はできるだけ減らす/打ち合わせ中にかかってきても出ない
    • 締め切りぎりぎりの仕事をしない
      いつも締め切りぎりぎりなら仕事が多すぎる/仕事を減らす/締め切りがきつい仕事は受けない