tarコマンドを使ってバックアップを取る方法

tarコマンドを使ってバックアップを取る方法

tarコマンドで圧縮ファイルを作成する方法

tar czvf backup.tar.gz .
  • c:書庫を作成する(tarファイルを作る)
  • z:gzipを通し処理する
  • v:処理したファイルの一覧を表示する(verbose)
  • f:指定したファイル名を使用する

最後の「.」は現在のディレクトリ以下すべてを対象にするという意味。「www」など、ディレクトリ名を指定すれば、そのディレクトリのみ対象となる。

特定のディレクトリを除外する

tar czvf backup.tar.gz --exclude=./dir1 --exclude=./dir2 .
  • –exclude: ディレクトリやファイルを除外する(複数指定の場合は複数記述)

tarコマンドでディレクトリごとの圧縮ファイルを一括で作成する方法

ls -d (圧縮対象ディレクトリのパターン) | xargs -n1 -i tar cvzfh {}.tar.gz {}

「~.com」に該当するディレクトリについて、ディレクトリごとの圧縮ファイルを一括で作成する場合は次のようになる。

ls -d *.com | xargs -n1 -i tar cvzfh {}.tar.gz {}

強制停止

Ctrl + C

ワイルド・カードの使い方

圧縮対象ディレクトリのパターンの部分には、次のようなワイルドカードが使えます。

ワイルドカード解説
?任意の1文字。ただし,ドット・ファイルのドット「.」は除く
*0文字以上の文字列。ただし,ドット・ファイルのドット「.」は除く
[][ ]内の任意の1文字。ハイフン「-」により文字範囲を指定できる
{}{ }内の任意の文字列。文字列はカンマ「,」により複数列挙できる

[ ]は次のように文字範囲を指定できます。

ワイルドカード解説
[0-9]数字
[a-z]小文字アルファベット
[A-Z]大文字アルファベット
[0-9a-zA-Z]数字,アルファベット

ワイルドカードは、例えば、次のような使い方ができます。

ワイルドカード解説
*.com.comで終わるファイル・ディレクトリ
test*testではじまるファイル・ディレクトリ
[0-9]*数字ではじまるファイル・ディレクトリ

参考