歯磨き粉に入っているフッ素は何が違うの?(フッ化ナトリウムとモノフルオロリン酸ナトリウム)

歯磨き粉に入っているフッ素には虫歯を予防し、丈夫な歯を作るのを助ける効果があります。

フッ素と一口に言ってもいろいろな種類があります。 「フッ化ナトリウム」と「モノフルオロリン酸ナトリウム」 はフッ素の種類で、いずれも歯磨き粉によく使われている成分です。

花王株式会社ヘルスケア研究所と愛知学院大学が共同で行った研究によると「フッ化ナトリウム」と「モノフルオロリン酸ナトリウム」 の効果には次のような違いが見られました。

「フッ化ナトリウム」は歯のエナメル質の表面付近を丈夫にする効果が高く、実験では0.1ミリメートル程度の耐酸性層を形成しました。

一方、「モノフルオロリン酸ナトリウム」は歯のエナメル質の表面付近を丈夫にする効果は「フッ化ナトリウム」に比べて劣りますが、エナメル質の内部まで深く浸透し、0.3ミリメートル程度の耐酸性層を形成しました。

「フッ化ナトリウム」はエナメル質の表面を丈夫にする効果が高く、「モノフルオロリン酸ナトリウム」はエナメル質の内部まで浸透する効果が高いという結果でした。

ドラッグストアでよく見かける歯磨き粉は「フッ化ナトリウム」を配合したものが多い印象です。

私は「モノフルオロリン酸ナトリウム」を配合しているGC ルシェロ ホワイトを使っています。ステインなどの着色汚れを落とす効果も高いということでテレビで歯科医がおすすめしていました。