W3 Total Cacheはページの表示を高速化するために有用なプラグインですが、機能によってはかなりのサーバーリソースを消費します。
サーバーリースが少ない低スペックサーバーで使用する場合、むやみに機能を有効化すると、サーバーリソースを圧迫し、かえってページの表示速度が遅くなったり、エラーが発生したりと悪影響が生じます。
低スペックサーバーで「W3 Total Cache」を使用する際の最適な設定方法を紹介します。
- Page Cache: 有効化
- Minify: 有効化(.htaccessで設定したほうがベター)
- Opcode Cache: デフォルトのまま
- Database Cache: 無効化(サーバーリソースを消費するので有効化しない)
- Object Cache: 無効化(サーバーリソースを消費するので有効化しない)
- Browser Cache: 有効化(.htaccessで設定したほうがベター)
- CDN: どちらでも(Cloudflareを使用したほうがベター)
- その他はデフォルトのまま(基本的には無効化のまま)
ポイントは、「データベースキャッシュ(Database Cache)」と「オブジェクトキャッシュ(Object Cache)」を使わないことです。この2つはサーバーリソースを消費するので、低スペックサーバーで使用すると、かえってページの表示速度が遅くなります。
W3 Total Cacheで一番大きな効果があるのは、「ページキャッシュ(Page Cache)」です。本来はphpで毎回動的に生成されるWordPressのページを、1人目のユーザーがアクセスしたときにキャッシュファイルとして静的なhtmlを生成しておき、2人目のユーザーからはキャッシュした静的ファイルを返すことでサーバーの負荷を軽くします。「ページキャッシュ(Page Cache)」を有効化するだけでも、大きな効果を得られます。