【米国株】iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR) 安定した配当利回りが魅力

【米国株】iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)

iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)

  • 米国株式市場に上場されている不動産REITに投資するETF
  • 安定した配当利回りが魅力
  • 経費率:0.44%
  • 連動指数:ダウ・ジョーンズ米国不動産指数
  • 運用会社:ブラックロック
  • チャート:Yahoo Financeチャート

IYRは安定した配当利回りが魅力

IYRは米国株式市場に上場されている不動産REITに投資するETFです。4%前後の安定した配当利回りが魅力です。

REITは長期的に安定した賃料を生む不動産を投資対象としているため、一般の株式に比べて収益が安定しています。

ただし、不動産価格の影響を受けるため、米国の景気が悪くなると、大きく値下がりする可能性があります。

IYRの株価と配当利回りの推移

上のチャートはIYRの株価と配当利回りの推移です。2009年のリーマンショックの際にはIYRの株価は約70%下落しました。株価が下落しても一定の賃料収入があるので、この時の配当利回りは7%程度まで上昇しています。

リーマンショックの前後は利回りが4%程度で安定していることが分かります。

IYRは配当金再投資による長期運用に向いている

IYRは配当金が安定しているので、配当金再投資による長期運用で最大のパフォーマンスを発揮します。

IYRのパフォーマンス

上のチャートは、IYRが上場した2000年6月に1万ドルを投資し、受け取った配当金をすべて再投資した場合のパフォーマンスです。約17年間で5倍になっていることが分かります。これは、年利10%程度の運用成績になります。途中にリーマンショックがあったことを考慮しても、十分なパフォーマンスといえます。

ちなみに、リーマンショックの最安値付近で投資を開始した場合、約9年間で5倍のパフォーマンスになります。これは、年利20%程度の運用成績になります。

IYRのパフォーマンス

一方、こちらのチャートは、同じ期間のIYRの株価の推移です。これは、配当金を再投資しなかった場合のパフォーマンスと同じです。17年間で約2倍になっています。

投資では、「複利の力」という言葉をよく耳にしますが、配当金を再投資することで、同じ投資期間でもパフォーマンスが大きく変わることが分かります。

IYRは配当金再投資による長期運用に向いています。

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