私の投資ルール

株式投資について解説した書籍やブログでは、いつ買うか、どういう条件で買うかという、エントリールールに重点が置かれています。

私は、エントリールールよりも、いくら買うかという「ポジションサイズ」、そして、どういう条件で売るかという「エグジットルール」の方が大切だと考えています。

銘柄の選び方

  1. 直近数年間~今期見通しにかけて増収増益傾向であること
  2. 配当利回りが3%程度あること
  3. 配当性向30%以上を公約していること
  4. ストックビジネスを手掛けていること
  5. PER15倍未満であること

参考:サラリーマンが株式投資でセミリタイアを目指してみました。:株式投資で儲かる銘柄の選び方(1)

エグジットルール

  • 損切り:買値の-10%に逆指値成行注文を設定する
  • 利確:買値から20%値上がりしたら、逆指値成行注文を利益の半分に訂正する。その後は、高値を更新するたびに、利確ラインを繰り上げる。

エグジットルールは、損切りと利確の2種類が必要です。

私のエグジットルールはシンプルです。

損切りは、買値から10%値下がりを基準にしています。あらかじめ逆指値成行注文を入れておき、基準を下回ったら自動的に売却されるようにしています。

利確は、買値から20%値上がりし時点で、逆指値成行注文を利益の半分に設定し直します。つまり、株価が+20%の時点で逆指値成行注文を10%に設定します。株価が買値から20%値上がりした時点で、その投資は成功が約束されたことなります。

あとは、株価が購入後高値を更新するたびに、逆指値成行注文を利益が購入後高値の半分になるよう、繰り上げていきます。株価が+22%になったら+11%、+40%になったら+20%、100%になったら+50%というように、株価が上がるたびに利確ラインを繰り上げていきます。

購入後の最大値上がり幅の半分を利益として確保できることになります。半分しか確保できないのはもったいない気もしますが、株価がずっと上がっていく銘柄ならば、その株は半永久的に保有し続けることができます。

必ず逆指値成行注文を入れておくので、リーマンショックのような大暴落が訪れても、損失をコントロールし、利益を確保することが可能です。

損失は最大10%で固定されているので、「損失は早く小さく、利益は遅く大きく」という相場の格言通りの戦略です。

ポジションサイズ

  • 1銘柄あたりの投資金額を、投資資金の10分の1に設定する。ただし、日本株については単元株があるので、投資資金が少ないうちは1銘柄あたりの投資金額を20万円以下にする。
  • 既に購入している銘柄が利確ラインに乗った場合のみ、新規銘柄を購入する。

ポジションサイズについては、1銘柄あたりの投資金額を、米国株では投資資金の10分の1に設定しています。投資資金が100万円ならば、1銘柄あたりの投資資金は10万円になります。

損切りラインを買値の-10%に設定しているので、1銘柄あたりの最大損失リスクは、投資資金全体から見るとわずか1%になります。

日本株も、投資資金の10分の1が基本になります。ただし、日本株は単元株が設定されているため、米国株よりも1銘柄あたりの最低購入金額が高くなります。米国株は単元株の考え方がないので、1株から購入することができます。日本株もミニ株などのサービスを利用すれば1株から購入できますが、ミニ株では逆指値成行注文が使えないので、私はおすすめしません。

日本株は最低購入金額が高いので、1銘柄あたりの投資金額を投資資金の10分の1に設定してしまうと、投資資金が少ないうりは変える銘柄が無くなってしまいます。そのため、投資資金が少ないうちは、1銘柄あたりの投資金額を20万円以下に設定するようにしています。20万円ならば、購入できる銘柄の選択肢はかなり広がります。

ポジションサイズを増やすときは、既に購入している銘柄が利確ラインに乗った時点、つまり購入したときの株価から20%値上がりして逆指値成行注文を+10%に引き上げた時点で、新規銘柄を購入するようにしています。

つまり、最初に購入するのは1銘柄だけで、その銘柄が利確ラインに乗ったら、もう1銘柄増やす、さらにその銘柄が利確ラインにのったら、もう1銘柄増やす、という形です。

これは「負けているときには小さく賭ける、買っているときには大きく賭ける」というポーカーの考え方をベースにしています。損切りをしているうちはポジションサイズは大きくなりませんが、利益の乗った銘柄が増えていくに従い、ポジションサイズは大きくなっていきます。

損切りのリスクがあるのは常に1銘柄だけです。1銘柄あたりの購入金額を投資資金の10分の1、損切りラインを-10%に設定しているので、明日いきなり歴史的な大暴落が訪れても、最大損失額は投資資金の1%で済みます。

投資では、利益を上げることよりも、いかに損失(リスク)をコントロールするかが大切です。ポジションサイズをいきなり大きくせず、少しずつ増やしていくこのルールを守れば、損失をコントロールしながら、利益を狙っていくことができます。

エントリールール

  • 上昇トレンドの銘柄を選ぶようにする

最後に、エントリールールについてです。エントリーの際のポジションサイズについては、先程説明したとおりです。

ポジションサイズさえ守っていれば、あとは自分の好きな基準で銘柄を選べばいいと思います。

私は、エントリーについては、明確なルールは作っておらず、チャートが上昇トレンドにある銘柄を選ぶようにしています。

チャートが綺麗な上昇トレンドになっており、業績も成長している企業を理想としています。もちろん、その中でROEが高く、PERが低い割安株があれば理想ですが、そこにはあまりこだわりません。チャートの形を重要視しています。

チャートが綺麗な上昇トレンドならば、下降トレンドやレンジの銘柄よりも、今後も上昇していく可能性が高いからです。チャート期間は6ヶ月や2年をメインで確認し、少なくともここ数ヶ月は上昇トレンドが続いていて、今後も上昇が続きそうな銘柄を選びます。

「綺麗な」上昇トレンドというのは、株価の乱高下が少ないということです。乱高下が少ない銘柄の方が、乱高下が高い銘柄よりも、買ったあとにいきなり値下がりして、損切りラインに引っかかるリスクが少なくなります。

レンジの銘柄は今後もしらばらくレンジが続く可能性が高いので、どんなに割安株でも選ばないようにしています。その銘柄がレンジをブライクアウトして、上昇トレンドになったら購入を検討します。下降トレンドの銘柄は今後もしばらく下降する可能性が高いので、こちらも選びません。もちろん、最安値で拾ってそこから株価が反転すれば大きく儲けられる可能性はありますが、どこが最安値になるか、いつ反転するのかは誰にも分かりません。上昇トレンドの銘柄を選ぶのが一番確実です。

チャートの形を最重要視しつつ、業績が伸びていてる企業を探すようにしています。